ぐつぐつ

考えの煮こみ

春の門出の日

友人が結婚した。

 

入籍の日が、こんなポカポカとした春の良い日であるところさえ彼女らしいと思えた。

 

 

彼女とは高校からの付き合いになる。他の友人たちと一緒に散々馬鹿なことも真面目なことも話して、この歳まで仲良くやってきた。

 

彼女から結婚することになったと報告された時はあまり大きな感慨が湧かず、己の薄情さに些か驚いたものだけれど、いざ入籍したという報告を目にすると、嬉しさと寂しさが去来する。婚姻届が受理されたというメッセージを読んだ会社の休憩室で、私は涙を堪えていた。

 

これは何に対する寂しさなんだろう。彼女はこれからも彼女のままで、私と友人でいてくれるだろうし、私との関係が変わるわけでもないのに。不思議だ。

 

 

 

彼女は私と違って真面目で、勤勉で、日々のコツコツした努力ができる優しい人だ。どんなに疲れていてもきちんと日々を送る努力ができる人だ。

 

そういう人が幸せを手にするのだなと思うし、手にする世界であって欲しい。

 

 

 

結婚おめでとう。この先も幸せであれ!

新たな日々の乗り切り方を考える日

新しい環境に身を置きだして、二週間程経った。


以前とは業務内容が全然違うので仕事の進め方を覚えるのに四苦八苦しているが、まあそのうち慣れるだろう。




朝起きて顔を洗って、朝ご飯を食べて、慌ただしく身支度をして家を出る。仕事をして、寒すぎる自席から逃げるように共用スペースで昼ご飯を食べて、また仕事をする。転がるように退社しそこそこの時間をかけて帰宅して、すぐに風呂に入ってご飯を食べて寝る。

毎日の流れができてきたところだけど、本当にバタバタと毎日があっという間に終わって、一週間もあっという間に終わっていく。

子供の頃よりやることは確実に増えているのに、体感時間が子供の頃より爆速で過ぎていくのはなんだか理不尽だな、と日の落ちかけた空を眺めて電車を待ちながら、ぼんやりとそんなことを考える。



移動時間は長く帰宅後の自由時間は短いのに、このタイミングでスマホポンコツ化が著しく、移動しながらツイッターやソシャゲを満足に追うのが難しい。


日々の楽しみが減りつつあって、こりゃまずいと思い、ひとまず週に一度は職場近くのおいしいパン屋さんでサンドイッチとブラウニーを買って食べることにした。美味しいものを食べれば、ひとまず自分の機嫌は取れるだろう。



それから整骨にも通いだした。

前々から体の重心が左に寄りがちで、歩いていると左足ばかりが痛くなっていた。もしかして左右の足の長さが違っていて、片方にばかり負担がかかっているのでは?と思ったのだ。

初診でもざっとそんなことを話して診てもらうと、「鍵野さんの見立て通りですね!」と言われたので流石に笑ってしまった。


もうすぐ大きな節目もいくらか先に見えてくる頃だし、体もそこそこ大事にしていく必要があるのかもしれない。



美味しい物や体のメンテナンス。ほどよくそういったセーブポイントを作って、新たな日々をつつがなく過ごしていきたい。